カムチャツカ島付近を震源とする地震に伴う津波
地震
発生日時 2024年7月30日8時24分
震源 ロシアのカムチャツカ半島
最大震度 2 マグニチュード M8.8 深さ35Km
震度2
北海道 釧路市、釧路町、厚岸町、標津町、別海町
震度1
北海道 標茶町、白糠町、函館市、長沼町、むかわ町、新ひだか町、浦幌町、十勝大樹町、根室市
青森県 平内町、外ヶ浜町、八戸市、七戸町、東北町、おいらせ町、五戸町、青森南部町、階上町、むつ市、東通村
青森県 平内町、外ヶ浜町、八戸市、七戸町、東北町、おいらせ町、五戸町、青森南部町、階上町、むつ市、東通村
岩手県 盛岡市
宮城県 登米市、丸森町
山形県 中山町
山梨県 忍野村
長野県 諏訪市
岐阜県 海津市
鳥取県 湯梨浜町
岡山県 真庭市
佐賀県 佐賀市、神崎市
鹿児島県 南大隅町
概要
この地震は、千島列島の東海岸からカムチャツカ半島にかけて広がる北アメリカプレートと太平洋プレートの間の大きな逆断層で、収束型境界である千島海溝沈み込み帯で発生した。
この地震により、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報を、北海道から沖縄にかけての太平洋側を中心に津波注意報を発表した。
津波は10時30分の北海道根室市花咲から日本の各地に順次到達、岩手県久慈市の久慈港では13時52分に1.3 m、宮城県仙台市の仙台港では23時20分に0.9 m、北海道根室市花咲では14時57分に0.8 m、宮城県石巻市の石巻港では14時23分に0.7 mの津波を観測した。
津波のメカニズム
地震が発生すると、海底が隆起あるいは沈降する。これによって海面が変動し、大きな波となって四方八方に伝藩するのが津波。
津波は海が深いほど早く伝わり、水深が浅くなるにつれて速度は遅くなる。遅くなるといっても短距離走のオリンピック選手くらいのスピードがある。
津波の破壊力は、普段の波とは桁違いに大きく、堤防も壊れることがあり、家や車は簡単にのみこまれてしまう。
津波は繰り返しやってくるので、第一波の津波が一番高いとは限らない。
津波の高さは海岸付近の地形によって大きく変化する。岬の先端や、リアス式海岸にも多くみられるV字型の湾の奥などでは、津波の力が集中し、局地的に高くなる。
被害状況
(2025年7月31日時点)
死者 | 1名 |
重傷者 | 1名 |
・自動車を高台に退避させようとしていた50代の女性が車ごと崖から転落し死亡した。
・80代の男性が避難所で転倒して腰を骨折した。
・避難中に熱中症で11人が緊急搬送された。
・東京電力は、福島県に津波注意報が発表された事を受け、福島第一原子力発電所の作業員に避難指示を出した。
・仙台空港では滑走路が閉鎖され、国内線41便が欠航した。
・鉄道では、JR東日本の東海道線や湘南新宿ラインなど多くの路線で列車の運転を見合わせた。JR東海やJR西日本でも一部の路線で運転の見合わせが起きた。
外部リンク
- 日本で起きた災害
- BCP(事業継続計画)